矢代仁トピックス



第41回夏の鼎美会
粛啓 新たな年を迎え、尊堂益々ご清栄の段慶賀の至りに存じます。
恒例の夏の鼎美会を開催することに致しました。
三社の精魂に成る夏物をご高覧ご批判を仰ごうと存ずる次第であります。
お繰合わせの上是非ご光来の程をお待ち申し上げます。

 
【鼎美会主旨】
千總、川島織物、矢代仁(以下、私共三社)が祖業として夫々幾星霜の風雪の下、互に持ち続け互に磨き続けて参りました奇しきよしみときずなを一層強め活かして、私共三社の特技を高める為益々研鑚と努力を注ぐ場として組織しました(昭和32年発足)のがこの鼎美会であります。汗と油の滴る先人達の伝統は力めて守ると共に、進展する服飾文化の在り方にも意を用い、佳い染、良い帯、善い御召をと、私共三社が鼎の心を心とし其の美を念じて力を協せて参る考えであります。年々時を選んで陳列会を催しますのも諸賢の御教示と御批判を仰ぐ主旨に外なりません。
【鼎(てい・かなえ)とは】
鼎とは、鍋状の器に一対の耳と中実の三足を付けたものをいう。耳は棒を通して持ち上げるためのもの、足は下から火を焚いて中の肉類などを煮るためのものである。古代中国で王権の象徴として重視され、礼器のうち最も尊ばれた。「鼎立(ていりつ)」の語があるように、三者が互いに向かいあって立つことの意。
「鼎」(殷代)
「鼎」(殷代)
出典:講談社「故宮博物院」


春の美さを展・単衣の会

矢代仁の「家訓」は創業者矢代庄兵衛が常々皆にいいきかせてきた言葉を、宝暦八年(1758)に二代目庄兵衛と支配人とが「定メ」として書き記したもので、毎年一月四日(当時は正月三日と七月十七日)社長が社員に読んで聞かせることから、当社では「読みきかせ」と呼んでおり、これは第二次大戦中も絶えることなく連綿と続いて今日に至っています。この「定メ」は制定以来、江戸、明治、大正、昭和、平成の各時代を通じて矢代仁の伝統を育んできたものであり、当社の経営哲学となっているものです。

※ご参照:「トピックス・バックナンバー」2001年12月号に全文掲載


特選「美さを御召」
錦紗御召訪問着「響」

西陣で生まれた、矢代仁オリジナルの「美さを御召」。
極細糸を使用し最高の風合いを求めました。高度な技術によって製織された逸品です。

錦紗御召訪問着「響」


季節の花ギャラリー
葉牡丹
歯朶(しだ)、楪(ゆずりは)

歯朶(しだ)〜裏白、穂長、諸白ともいわれる隠花植物のひとつ。わが国の暖地に群生する多年草で、この葉は広く新年の飾りに用いられる。
楪(ゆずりは)〜交譲葉とも書き、一名親子草ともいう。わが国中部以西の山地に生ずる常緑喬木で、庭園にも移植される。高さは十メートルぐらいで、新葉が開いて後、古い葉が落ちるところからこの和名を得た。その葉を正月の飾りに用いる。



矢代仁が出品する主な催しの予定
  日程 場所 催し名
12月
22日〜1/4 名古屋三越:店内 振袖展
1月 2〜5日 川徳:店内 振袖展
  5〜18日 名古屋三越:店内 京呉服均一会
  14日〜2/1 大阪高島屋:店内 改装バーゲン
  8〜25日 日本橋三越本店:店内 京呉服均一会
  11〜24日 札幌三越:店内 京呉服均一会
  14日〜2/1 大阪高島屋:店内 改装バーゲン
  20〜23日 JR名古屋高島屋:店内 蔵出市
  22〜23日 京都大丸:室町二条「矢代仁」 矢代・岩田バーゲン
  26日〜2/1 丸井今井札幌本店:店内 藤彩会
  27日〜2/1 トキハ:店内 巧裳会
  28〜29日 横浜高島屋:料亭「滝川」 大見切市
2月 2〜8日 横浜高島屋:店内 数寄者好み
  2〜14日 丸井今井札幌本店:店内 春の小紋展
  5日 遠鉄百貨店:浜松グランドホテル別館 料亭「聴涛館」 特選呉服ご招待会
  12〜13日 小大丸: 大謝恩会
  16〜22日 日本橋高島屋:店内 東西名匠老舗の会
  21〜23日 おび冉:店内 特選会
  22〜28日 札幌三越:店内 矢代仁展
  26〜27日 近鉄百貨店:太閤園 春の特撰会




YASHIRONI 株式会社 矢代仁
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